甲状腺の異常はクリニックできちんと治療し管理すれば大丈夫

ホルモンの分泌量をコントロールする臓器

甲状腺は、のどぼとけの下にある臓器で、左右に羽を広げたチョウチョのような形をしています。役割はホルモンの分泌が主なもので、働き過ぎてホルモンが作られ過ぎても異常ですし、少なすぎても異常になります。この部位の病気は女性に多く見られ、肥大した場合は表面から触っても分かるほど。具体的な症状は、多すぎると動悸や息切れなど機能亢進症、少なすぎると冷えや便秘など機能低下症となります。女性は更年期に差し掛かると同じような症状が現れやすいため、異常がないかチェックされることも多いですね。機能亢進症のほうで有名なのはバセドウ病ですが、良く言われる目が突出して来るのは実は稀な症状で、全身に現れる症状のほうが多いのです。

実は一般的な病気ではない場合も

甲状腺自体が正常なのにも関わらず、肥大する場合があります。全体が大きく腫れる場合は栄養素であるヨード(ヨウ素)の不足が原因の場合や、逆に過剰摂取の場合があると考えられています。クリニックでは、腫れの原因を確認し、機能が正常であればヨードの摂取量を調整するなどの治療を行うことになります。全体ではなく部分的な腫れが起こる場合もありますが、この場合は腫瘍の検査が必要です。腫瘍と言っても8割は良性なので、あまり神経質になり過ぎないようにしましょう。良性腫瘍の中身は体液で、圧迫感などの違和感はあるものの、特に心配はないと言われています。ただ、兎にも角にも検査をして早急に診断をする必要がありますので、クリニックに行くことが大切。クリニックではX線撮影や超音波診断などを行ったり、大きな病院ではCTスキャンやMRI検査などを行う場合もあります。

めまいや立ちくらみが起こる時には注意を

めまいや立ちくらみが起こる場合は、甲状腺の不調を懸念してホルモンバランスの検査をした方が良い場合もあります。更年期にはホルモンバランスが崩れやすいですが、念のため甲状腺ホルモンの検査も受けたほうが良いでしょう。ホルモンの分泌量が低下した場合も、過剰にホルモンが出過ぎている場合も、どちらもめまいが起こる可能性があります。首の腫れはわかりにくい事もありますが、クリニックで投薬治療を行えば、徐々に薬も減らす事が可能でしょう。ただ、治療期間は比較的長くかかる傾向があり、だいたい2年程度は内服を続けることになるのが一般的です。腫れが大き過ぎる場合は手術が選択される場合もありますが、予後は良好な事が多いですから心配しすぎないほうが良いですね。